映画『シャイニング』情報
1980年アメリカ映画 119分 The Shining
監督/スタンリー・キューブリック
ジャック・ニコルソン / ジャック・トランス 作家志望の男
シェリー・デュヴァル / ウェンディ・トランス ジャックの妻
ダニー・ロイド / ダニー・トランス ジャックとウェンディの一人息子
「シャイニング」という未来予知の能力を持つ
「シャイニング」の力がある人とテレパシーで交流できる
映画『シャイニング』ネタバレあり感想
①ジャックニコルソンのインパクト
ジャック・ニコルソンがとにかく怖い!
公開当時のジャックニコルソンは43歳。
・・・43歳にしては老けて見える気がするんですが。
ダニーが超能力を持ってるって設定がかすむくらい、ジャックの威圧感がすごいと
感じました。
②ホラー映画
ネットフリックスで観たのですが、
映画館じゃなくてよかった・・・。
というぐらい完全にホラー映画でした。
色彩が華やかだったから余計インパクトがあったのか?
息子ダニーが超能力設定があるので、SF映画かな、と思ってみてたので
驚きました。
ホラーが苦手な方にはおすすめしません。
③世界観がすごい
キューブリック監督の世界観が出まくってる映画だなあと感じました。
(と知ったかぶりして言ってます。)
色使いとか、雰囲気とか・・・。
計算されまくってる感が伝わりました。
私は【計算を超えたところに=魔法が起きるところ】
に魅力があると信じている中二病なので、
完璧に作りこんだものって感じなものに
惹かれる方ではないんですが。
ですが、ここまで作りこまれているのはすごいです!
正直、奥さん(シェリー・デュヴァル)の怯え方とか叫び方とか、やりすぎでは?
とも思ったりしました。
それどころか凄すぎて笑っちゃうこともありました。
でもジャックニコルソンの異質感も凄かったので、
(こちらも凄すぎて笑っちゃいました。)
この作品世界にはこの表現が正解だったんだな、と納得しました。
完全に監督の頭の中にある世界を具現化したような世界観。
芸術至上主義、みたいな、職人のような監督さんなのかな。
芥川龍之介の『地獄変』の主人公みたいな?など作品を見ながら
その後ろにいるクリエイターのことを想像させられたのが面白かったです。
④話の流れに疑問
最初は明らかに不思議な能力を持った少年、ダニーが主人公だなと思って
観ていたのですが、途中から狂っていく父さん、ジャックに
スポットがあたっていった感じがしました。
しゅ、主人公が変わったの?
と動揺しました。
観終わってからも
そもそも少年のシャイニング(不思議な力持ってる)設定いる?
タイトルですけども・・・(汗)
と思いました。
というか、突っ込みました。
ですが、それでも、それらすべてを黙らせる圧倒的世界観、パワーのある映画でした。
ストーリー展開が不思議だったので調べたところ、
完成した映画に不満を持った原作者のスティーブンキングは後に、
自分が脚本にかかわって、スティーブンキング版シャイニングを
作ったそうです。
評価されまくってる映画ですが、「そんなの知らねえ!」ってことでしょうか。
ここにも作品にも負けず劣らず、バチバチな人間ドラマが・・・。
クリエイティブな仕事って戦いなのだなあと考えさせられました。
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